ゲーム後、鍋の国のおこたにて

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ゲーム後、鍋の国のおこたにて(リアルチャットのSS化)

 小笠原に向かった龍鍋 ユウと田鍋とよたろうは小笠原帰還直後に帰還鍋を行った。この帰還鍋というのは元々は戦闘から無事に帰ってきた兵士達が行っていたものから由来している鍋だが、最近では旅行帰りの鍋を「帰還鍋」と称して無事を祝う習慣となっている。

「おつかれさまです」

 そんな言葉とともに始まった帰還鍋。今回も龍鍋ユウは小笠原に鍋の食材を(念のために)持ち込んでいたのでそれを今回使用している。(前回も鍋国のおっちゃん達と帰還鍋で持ち込んだ食材を消費している)

「今回は同行させていただいてありがとうです(お辞儀」

 今回龍鍋ユウは小笠原に行くのに、同行者を求めた。その同行者募集に一番に名乗りを上げたとよたろう嬢とともに小笠原へ向かったのである。ちなみに旅行の費用(マイル消費)は龍鍋クン持ちであり、とよたろう嬢は同行という形(マイル消費は若宮君の分のみ)となったのであらためてお礼を述べているわけなのである。

「いやいや、ほら鍋はみんなで食べるとうまいっていうじゃん」

 龍鍋君はこう、答えてニコニコ笑っているが、まぁこれにも理由があったりもする。前回色々荷物を持ち込んだりした時の準備の大変さもそうだが、なんだか不穏な空気な噂のある小笠原に行くのに一人で行くだけでは竹内君に何かあった時に対応できないかもしれないので同じ戦闘能力をもっている人か治療能力をもっている人に一緒に行かない? と募集をかけたのである。(鍋のアイドレスは白兵可能な強い舞踏子、治療可能な名医さん、戦闘行為可能な猫妖精+偵察兵+特殊部隊員の三種のアイドレスあり)
 
 そして、結果一番乗りで挙手したのがとよたろう嬢であったのである。
(ちなみにプレイヤー的には緊張緩和な理由とどうぜ二人いけるなら二人で行った方が得じゃんな理由あり)

「鍋カーへの荷物入れも色々手伝ってもらったし」

 鍋にトクトクと今回持ち込んだ特製の出し汁を入れながらボソっと本音をいう龍鍋クン。

「いえー、それくらいは当然ですー」

 とよたろう嬢は火力を見つつも鍋に火が通りにくい具材から順番に食材を投入していく。ふと観覧車の事を思い出したのか、ちと赤面しつつも言葉を発する。

「いやなんというか、恥ずかしいところを見られた気ががが」

「いやまぁゴンドラ違うし(ごにょごにょ」

 本人、いやなんというか、いやまぁ、となんか言い訳風味でしゃべってることに気づかずである。

「そうそう、オッちゃんたちにも、手伝って来いって言われてたしな」
 
 対する龍鍋クンはとよたろう嬢の反応を気にせずに鍋の煮え具合を確かめつつ呟き。とよたろう嬢は若宮君とのお見合いの時に鍋国民の皆がお見送り(食材持たせたり、お酒持たせたり)していたので、特殊部隊員仲間や仕事仲間はもちろんのこと、龍鍋クンが街中でよくやる鍋パーティ仲間のおっちゃんやご近所の噂好きのおばちゃんもお見合いその後の経過を気にしていたので、小笠原に龍鍋クンととよたろう嬢が行くことを聞きつけてとよたろう嬢と若宮君の仲をしっかり取り持ってこいと背中を押した経緯があったりする。

「まぁ、何にも見えなかったから安心するといいよ、田鍋さん」

 鍋の煮え具合を確認した龍鍋クンは返事をするように答えた。

「そ、その言い方はっ?!

 とよたろう嬢は龍鍋クンの言い方でゴンドラの中を見られていた事に気づき、壮絶にグルグルあたふたとし始めた。というか、この人物、もう、若宮君とお見合いしており、鍋国民へと経緯説明しておきながらも他人に見られるとグルグルしだすのである。

「ん、いやなんか真中あたりで寄り添ってたのは見えたけど、実際何してたかは知らないから大ジョブだって」

 龍鍋クンもとい、鍋国国民視点では既に鍋国公認のカップルさん認識である気がするが……。

「そ、それは見えてるというんですー!!あああああ」

 とよたろう嬢にとってはカップルじゃないのか、またその場を見られるのはまた別なのか、あたふたと手を振ったり目がグルグルしたりしている。

 (ちなみに田鍋とよたろうのプレイヤー(とよさん)も若宮君とは勲章よりもコイン狙いだったりするし、元々は恋愛感情というよりは友としての方向性を持ってお見合いや小笠原に突撃したりしている……のである……でも、最近、マリッジブルーとNWCにて噂されている?)


「こっちはこっちで踊り見学してたからあんまし気にしてなかったし」


 とよたろう嬢が混乱しているのを見かねた龍鍋クンは自分はあんまり見てないよなアピールをすることにしたのか、話題を変えるように言った。

「踊り?」

「ん、竹内君の踊りを見学してたから、うん」

 ところが、龍鍋クン、ゴンドラでわざわざ踊るなー止めなさい! とでも言われそうな気がしたので、ちょっと言葉を濁しつつも煮えた鍋から取り出した鍋具を食した。

「踊り、あ、もしや観覧車のゆれは…(色々思い出してまた赤くなる」

 とよたろう嬢ははとよたろう嬢はで色々思い出しつつも赤くなるほっぺを誤魔化すように鍋をつつき、大好きなカニをお椀の中に投入し、ほぐし始めた。

 しばらく沈黙が続くかと思われたがとよたろう嬢は話題を変えるように声を出した。

「しかし、あまり竹内さんとお話できず残念です。まぁ場所が場所でしたしね」

「そうそう、まぁ、観覧車だしなー」

 それに負けじと話題変えに参戦する龍鍋クン。

「分乗しましたからねぇ」

「最初は4人で乗るのかなって思ってたんですが」

「なんだか妙な気を使わせてしまったみたいでー」

 観覧車で別れて乗るのを提案し、行動したのは龍鍋クンである。

「え、そんなことしたらオッちゃんたちに怒られるぜ」

 本音が出る龍鍋クン。

「っていうかそんなことしたらあの若宮のにいちゃんに勘違いされまくられると思うなー」

 最初に会った時に、「自分ととよたろう嬢は何の関係もないよ!」と牽制したことを思い出す龍鍋クンである。あのシチュエージョンならば勘違いおおありである。旅行で二人連れでもし、若宮君が誤解するとオッちゃん達に怒られるだけでなく、竹内君にも誤解されてしまう可能性があると考え、出会った始めから関係ないよアピールをしていた龍鍋クンであった。

「そ、そうですか?」

 勘違い……と思いつつも、なんでそこでおっちゃんが出るんだろう? と思いながらもカニを口に運ぶとよたろう嬢。

「おう、あの兄ちゃん、最初から絶対こっちの人誰だろうって気にしてたと思うしな」
「公園でしっかり無関係だぞーってアピールしたけど、まぁ一応念のためってやつだ」

「うーん、大丈夫だと思ったんですけどねー」
「確かになんだか最初妙に緊張していたような…。同郷の人に紹介、だからかと思ってたんですが」

 龍鍋クン、なんか友達とかなんとかいってることあるけど、あれってやっぱり照れ隠しなのかねーっと思いつつも竹内君が大好きな白菜を口にパクパクと入れる。

「第一、あんなに空いてるのに四人で乗ってもしかたないよ」
「王猫様に紹介ならまだ、わかるけどさ、同郷の人で緊張はしないんじゃないかな?」

 とよたろう嬢はは国の中でも随一の王猫様好きであり、よく王猫様のお散歩コースを見学する鍋国民の中でも独自の情報網で王猫様を見学することでもちょっと有名であり、王猫様グッズを買いまくる事でもわりと有名だったりする。鍋国のおっちゃんおばちゃんが今回のお見合いを後押ししまくるのにはこういった理由もあるのかもしれない。(別の説としては鍋の国のおっちゃんおばちゃんはらぶこめ大好き雑炊大好きのコメ好きという話もある)

「う、うーんそうなんでしょうかね。確かに親兄弟ではないですが」
「いつか王猫様を紹介してみたいですが、それには国に来て頂かないとですよね。うーん」

「まぁ、そうだなぁ。 なんだか若宮のあんちゃんは目立ちそうだけどなぁ」
まですー」

 王猫様のお散歩コースを若宮君が一緒に歩くと目立つよなぁっと思考する龍鍋クン。

「小笠原に王猫様連れてけませんものねぇ」

 逆の思考(若宮君を個人ACEにして鍋の国へ来てもらう)を頭の中でスルーして考えるとよたろう嬢、手は器用にカニの身を取り出している。

「別にビデオレターとかでもいいんじゃないかな。田鍋のあねさんの好きな人紹介するってことで、って人じゃないから好きなかた?」

「それなら勉強会で鍋の国紹介とかですかねー(笑」

「でも、そんな説明したら勘違いしそうだなぁ」

「か、勘違い?」

 もちろん、王猫様が好きであり、若宮君ごめんなさいな勘違いである。

「勉強会で国紹介ってのもなんか勘違いなモトになりそうだ」

 こっちの勘違いはお婿に来てください! な勘違いである。

「うーん、まぁあんまり楽しいイベントというほどでもなさそうですが(はて」

 ちなみに何の勘違いなのかどうかは聞いてこないとよたろう嬢、実際どうする気なんだろうなぁっと思いつつも龍鍋クンは話に乗ることにした。

「楽しいねぇ。なんなら、今度小笠原で面白そうなとこ探してみるかなぁ……アスレチックとかゲームセンターとかあとなんだろ?」
「あ、そうそう、ドライブなんかもいいかもなぁ」

 今度行く時に下見がてらに竹内君のダンス見るのもいいかも……とちょっと思ったりしつつも白菜をモグモグと食す龍鍋クン。

「ドライブですかー」
「でもなんだか最近物騒みたいですね。アメショーが待機してたり」
「まぁ平和になってからですかねぇ」

物騒なのでそれなりの用意も実はしていたのである




 とよたろう嬢はカニをパクパク。

「んーそうだなぁ」

 龍鍋クンは白菜パクパク。

「今度はもうちょっと寒くなってるといいんんだけどなぁ」

 もちろん思うのは暑い場所で鍋はちょっとと言った竹内君である。

「1月でも20度くらいあるらしいですからねぇ」

 とよたろう嬢はもちろん別の人思うのである。

「んー、鍋の国民としては向こうでもみんなが鍋できる環境だといいんだけどねぇ」
「暑い場所での鍋苦手な人とかいるし……」

 白菜を食べつくし、満足ぎみな龍鍋クンは箸をおいて一休憩。

「ですねぇ。鍋の国は常夏ですし」
 
 とよたろう嬢、若宮君は関係なしに食べてくれたなぁっと思いつつも、カニを食べ終える。それを確認し、鍋にもう食材が残ってないことを確認した龍鍋クンは時間も見、そろそろ鍋閉め時だなぁっと思いつつもとよたろう嬢に声をかけた。


「そうそう、田鍋さん」

「はいなんでしょー?」

「鍋の食材結構余ってるから家に持って帰るといいよ」

 とあらかじめ用意していたカバンを取り出した。このカバンには今回鍋カーに積んでいた鍋具の一部をコンパクトにまとめており、お土産用に用意したものである。ちなみにカニが多めに入ってたりする。

「わーいありがとうですー」

「今晩はおっちゃんたちと再び鍋パーティだけど、こんだけの食材だとさすがに余るからなぁ」

 おっちゃん達が小笠原の成果(おもに若宮君ととよたろう嬢の結果)を知りたがるのはわかりきっている話であった。いずれにしても食材屋のオッちゃん達とは帰った後で持っていった食材の余りで鍋をする予定だったのである。本人を誘う手もあることはあるが、まぁそれは野暮ってなもんであると龍鍋クンは考えていた。

「では遠慮なく持ち帰らせていただきますね」

「おう、食材屋のおっちゃんたちが厳選した食材味わってやってちょうだいな」

「はーい」

 その日の鍋の国も相変わらずであり、街を歩けばどこからともなく鍋と人々の笑い声が聞こえるのであった。






本日の鍋語?

「いやいや、ほら鍋はみんなで食べるとうまいっていうじゃん」
*訳:旅行は大勢の方が楽しい。鍋国民は物事を鍋で例えることが多い

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