ノロケなお話(プレイ日記)

 そもそも好きになった理由?(GPOプレイ日記小説風味)

 プレイヤー工藤さん

 その日(土)、工藤百華(以下百華)はいつものように朝の準備に取り掛かった。
顔パックをつけて特製のお弁当を作り始めたのである。
そもそも小隊長になった頃は日曜日でも頑張ってる部下の為にサンドイッチを作るなどのこともしていたが、結局幻獣の出現で渡すヒマもなく帰ってくるハメになり、近所の大家族にペットにでもやってくださいとあげてからは自分の分のお弁当だけを朝に作っている。

ピンポーン! 

今日も同じ時間にチャイムが鳴る。
「隊長~! 良かったら一緒に学校へ行きませんか~」外からは最近仲がよくなった竹内優斗の声が聞こえる。「ちょっと、待ってください」百華は弁当のフタをしめると顔パックをはがしながら声をかけた。
 今思うといつも竹内が横にいたのが思い出される。遠い昔の戦友のように……三ヶ月前とはみんなのデータが良い方に違うと言っていたが、そういう本人が一番違うのではないかと百華は思った。何故そう思うのかはわからない。竹内は自分は航空技術が得意だと言っていたが、それ以外も得意である。突撃兵だろうが戦車兵だろうが狙撃兵だろうが砲撃兵以外のことはそつなくできる。また竹内は自分の正体に勘付いているようなふしがある。しかし、一切そのことには触れない。まるで自分が再びその事を伝えるのを待っているかのように……。
 百華はその日も昼食をうどんで過ごした。偽とはいえ才色兼備を保っている以上牛丼のようなものは食べれない。本人が食べたくてもやっぱり気にしてしまう。
「隊長! 例の話、しっかり順調ですよ」竹内が食事後に嬉しそうに話し掛けてきた。以前、ハンガーで余ったウォードレスを廃棄するかわりに他の小隊にまわせないかと中隊長に聞いたことがある。その時、中隊長ではなく、上官からの拒否の返事がきた。もしかしたら何かの癒着があるような気がして上層部を調べていると竹内に話すと協力を申し出てきたのだ。

竹内は好感が持てる相手である。
もし金持ちならば喜んで篭絡していたであろうと百華は考える。伯父以外に始めて感じた感情。百華はこの時竹内といわゆる友人になったのであろうと思っていた。     

放課後、整備技能を上げるためにハンガーに向かった百華は竹内を見つけ近づいた。最近の竹内は百華が近くに行くとなにかと話し掛けてくる。こちらが発言しなくてもいいので楽である。ひそかにその発言力をためて陳情して階級を上げてお金持ちになってほしい気もする。
「あ、隊長」
 竹内は目をこすりながら言った。
「目、どうかしたの?」
 百華は竹内の目の焦点が自分に合ってないのに気付いた。
「はい、なにか最近目がみえないみたいなんです……。これじゃあ、航空学校に戻れても乗れないなあ……」
 百華は元気のない竹内にショックを受けたが、すぐに目の事を気にした。
すぐに多目的結晶で時間を確認する。3時55分……微妙である。
「竹内! ちょっとここで待ってろ」
 いつもの衣がはずれたのも気にせずに百華は走った。それでも髪が落ちないように気をつけている自分に少し腹立ちながらも走って売店へ向かった。

4時2分
 再びハンガー前に百華が走って戻ってきた。
「はぁはぁ、あのこれプレゼントです。受け取ってください」
 百華はそう言うとちょっと戸惑いながら竹内の手へと目薬を渡した。
「あ、隊長、ありがとうございます」
 竹内は手触りで物の正体に気付き、早速雪が降ってるのもかまわずに目薬を使った。
「……何か、少しマシになった気がします」
 百華はそんなすぐに効くわけがないとは思ったが竹内のその気持ちがうれしく微笑んだ。
「……隊長……、戦後どうするつもりですか?」
 先程まで笑っていた竹内が急に真面目になった。
「戦後……ええっと復興支援とか……」
 それは百華が心の内で思っていたことである。いくら小隊長といってもしょせん、学兵である。手頃なお偉いさんを見つけて篭絡するのでもなければ学兵をしてても仕方ない。ならば戦後いくらでも仕事のある復興関係の仕事が良いと思った、この仕事なら伯父さんも喜んでくれるだろうという思いもあった。
「ホントですか!! ……えっと隊長……進路急に変えないで下さいよ……。ボクも同じなんですから……」
最後の方は少し小声であったが、百華には良く聞こえた。

次の日曜日
百華はヒマねー竹内でも学校に来てねーかなー? と思いつつも学校に行ったが、竹内はおらず、少し残念な気がした。しかし、周りの部下から竹内が隊長自慢をしてるのを聞いてちょっと嬉しかった。会った三人が全員隊長自慢を聞いていたので竹内はしゃぎすぎと思った。



月曜日……先生から竹内が幻獣共生派に殺されたと聞く。そんなわけアルワケナイ……。だって竹内は……。百華はその日のことを良く覚えていない。
火曜日……授業にはでなかった。
水曜日……この日も授業にはでなかった。
木曜日……幻獣出現。部隊は出撃。百華も気力がわかないまま出撃。戦場で倒れる。
「隊長、あなたはこんな所で死ぬ人ではありません、生きてください!」
もう聞けないはずの声が聞こえる……百華は立ち上がり戦場を駆け抜けた。

 百華は戦闘が終わった後に決意した。偽の才色兼備はやめる。伯父さんのこともあるが、伯父さんには少し待ってもらうことにした。数年間だけ……。
 数年間は竹内の思いと過ごすことに決めた。学兵として生き残り、竹内が始めから協力してくれた幻獣の首領退治をする。そして数年は復興の仕事に就く……竹内との約束を自分だけでも果たすことにした。死者よりも今生きている伯父さんを優先して幸せにすべきだと百華の心は訴えた。しかし、また心の中では竹内が笑っている……今は竹内の事しか考えられない。そう私は竹内に好意を持っていた……百華は今気付いた。竹内の思いとともに生き、心は竹内とともにある。しかし、伯父さんを幸せにする為には……百華の物語が今始まる。

数日後
 再び幻獣発生! 百華は新たに戦闘メンバーに入った咲良・横山・鈴木・佐藤とともに戦場へ向かった。そして警戒車が壊れ、鈴木が死亡する中、百華はまだ死ねないという気持ちの中で朽ち果てた。 END



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